老後・親・面倒

老後の親の面倒はどこまで?今からできる準備と対処法

高齢社会の今、年老いた親の面倒を、年金受給者の年老いた子供が、面倒をみるという、老老介護の現実があります。
ここでは、親を扶養する義務と老後生活に必要となる事柄をご紹介します。

親を扶養する義務

老後・親・面倒

親が子供を養う義務があるように、子供が親を扶養する義務があることを知っていますか?

民法877条 第1項
直系血族及び兄弟姉妹は互いに扶養をする義務がある。

直系血族とは⇒祖父母、親、子、孫 上下の関係にある親族を指します。

条件としては、
1. 親に十分な生活能力がなく、他からの援助を受ける必要性がある場合
1. 自分の収入や地位などに見合った生活をしていて、そのうえで余裕があれば援助すべきである

とされています。
法律では、自分の生活を犠牲にしてまで、親を扶養する義務はない。となっています。

内閣府の高齢者の現状調査では、親に仕送りをしている人は、約1.4% 金額は平均64,000円となっています。

ほとんどの人は、親に仕送り援助をしていないということです。
していないというよりも、自分の生活を維持するのが手一杯。というのが現実ではないでしょうか?

生活援助

両親が健康でいる間は問題ありませんが、気力体力が落ちた時はどうしたらよいのでしょう?

同居

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今後のことや金銭的なことを考えた場合、同居という選択があります。
しかし、同居には様々なリスクがあります。
もともと別々だった家族が、同じ屋根の下での共同生活です。
色々な歪みも出てしまうものです。
参考までにお互いの不満を表してみます。

受け入れる側

  • 家事を手伝わない。
  • 食費や光熱費が余分にかかる。
  • 子供のことに口を出す。

親側

  • 食事や生活習慣になじめない。
  • 居場所がない。
  • 息子の嫁に気を使う。

お互い納得して始めた同居でも、いざ住み始めてみると不平や不満が…
こんなはずではなかった!ということにもなりかねません。
途中から同居する場合は、よほどの覚悟が必要なようです。

二世帯住宅

メリット

  • いつでも様子が分かる。
  • 緊急時にもすぐ対処することができる。
  • お互いの生活ペースやリズムを確保することができる。

デメリット

    • 転勤族だと不可能。
    • 二世帯住宅にする建て替え費用が必要。
    • 年齢によっては、ローンを組むことができない。

※ 介護給付の申請をしている場合は、住宅改修の支援を受けることができます。(バリアフリー・手すり、トイレ、浴槽など)
担当のケアマネジャーさんか、地域包括センターに相談することをおすすめします。

近距離別居

近距離の場合、月に何度かの訪問が必要です。
訪問の際には、次のようなことを確認しておきましょう。

  • 火元の安全を確認する。
  • 健康面を確認する。
  • 戸締りを確認する。

焦げたお鍋や、部屋の様子、認知症の兆しが見えた場合は、病院や施設の検討の目安となります。

医療

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誰しも年をとると、体は衰えます。
病院通いは仕方のないことですよね。
保険の自己負担率は次の通りです。

  • 65~70歳未満…3割自己負担
  • 70~75歳未満…2割自己負担
  • 75歳以上…1割自己負担

※ 現役並みの収入がある場合は、年齢に関わらず自己負担率は3割となります。

高額医療費制度

高額医療費制度とは、健康保険法に基づき、日本において保険医療機関の窓口で支払う医療費を一定額以下にとどめる給付制度です。

高額医療費制度の利用は、各ご家庭の所得の金額によって異なります。
自治体によっても違いますので、詳しく知りたい場合は、病院のソーシャルワーカーさんに相談することをおすすめします。

※ 入院の場合、食費や衣服、差額べット代は自己負担となります。

介護サービス

親・介護・福祉・居宅サービス

要介護状態によって介護保険の利用ができます。

介護保険とは介護サービスにかかった費用を受け取るのではなく、介護サービスそのものを受ける制度です。

要介護度は7段階に分けられ、ひと月の区分支給限度基準が定められています。
利用者は受けた介護サービスにかかった費用の1割を負担します。

通院や身の回りのお世話や、ディーサービスへの送迎などもしてくれます。

要介護度  月の限度額

  • 要支援1… 4,970単位
  • 要支援2…10,400単位
  • 要介護1…16,580単位
  • 要介護2…19,480単位
  • 要介護3…26,750単位
  • 要介護4…30,600単位
  • 要介護5…35,830単位

※ 限度を超えた場合は、自己負担となります。
(単位表示なのは、地域によって1単位あたりの単価が異なるからです。)

 

認知症になった場合、自宅介護は望めません。
お世話する人の負担は想像以上です。
専門の施設を利用することが賢明です。

老後・親・面倒

葬儀

できれば考えたくないことですが、いずれ必要となります。
両親ばかりではなく、自分たちのことも踏まえて一度調べてみることをおすすめします。

一般的に葬儀費用は、約200万円必要と言われています。
内訳は、葬儀そのものの費用、寺院に支払う費用、弔問客の飲食接待費などです。

葬儀には、火葬式、一日葬、一般、家族葬があります。

  • 火葬式…お通夜・告別式を行わない。
  • 一日葬…お通夜を行わない。
  • 一般、家族葬…お通夜・告別式を行う。

遺品の整理

親が健在なうちに、身辺整理をしてくれることが一番望ましいことですが、年をとると、家やモノに対するこだわりや、固執する傾向がみられます。

また、体力的にも無理なように思われます。
よって、残された親族が整理しなくてはならなくなります。

一軒家の整理となると、数100万単位となるようです。
今は、遺品整理のプロがおります。
落ち着いたころに、見積もりを取ってみることが必要なようです。

まとめ

まとめ

親に育ててもらった恩はあれど、優先順位は、自分たちの生活です。
そのうえで、できる事をする。面倒をみる。というのがベストなのではないでしょうか?

何をするにも、お金がかかります。
金銭的な負担を少なくするためにも、公共機関や支援制度をうまく利用する工夫も必要です。

親の老後をお手本に、自分たちも子供たちに、迷惑をかけないように準備することが必要ですね。

 

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